日本でも故人とお別れがゆっくりできるエンバーミングについて紹介します。

エンバーミングとは?

エンバーミングという単語をご存知でしょうか?
ドラマや映画で時折登場する程度で、まだまだ日常生活では馴染みの無い言葉です。

 

エンバーミングとは、遺体を消毒や修復して長期保存することを言います。
火葬が一般的な日本では信じられないかもしれませんが、土葬が主流の国では感染症予防の目的で普通に行われることです。
もちろん、日本では申請を行えばエンバーミングするのは可能です。
故人を火葬したくない気持ちが強いなら、エンバーミングについて詳しく理解しておきましょう。

 

エンバーミングの詳しい内容について

遺体を腐敗しないようにして保存するエンバーミングのイメージ

 

冒頭でも触れた通り、遺体を消毒や修復して腐敗しないようにするのがエンバーミングです。
そのため、腐敗の原因になる血液や体液を吸引して除去することから始めます。
さらに、血管の中へ防腐剤を注入して遺体が長期保存出来るようにするのです。
他には全身の消毒、特に雑菌の多い毛髪などを集中的に洗浄して行きます。

 

こうして長期保存の準備を整えたら、次は遺族の希望に沿って化粧や衣装を着せて行くのです。
これにより美しく安らかに眠っている遺体になり、遺族が気持ちの整理を終えるまでお別れをしなくて済みます。
日本ではあまり知られていませんが、海外では一般的な手法です。

 

日本でエンバーミングを行うには?

エンバーミングを行う人を、エンバーマーと呼びます。
エンバーマーは専門のライセンスを持っており、特別な技術を取得しています。
簡単に言うと、個人で勝手にエンバーミングすることは遺体損壊の法律違反になるので、専門家へ依頼しなければなりません。

 

依頼する相手は、一般財団法人の日本遺体衛生保全協会となります。
全国に55ヶ所の施設を持っており、エンバーミングの費用は15万から30万程度とされています。
遺体の損壊がひどい場合はより高い金額になりますが、相場としてはこのぐらいになるようです。

 

また、日本ではいつまでも遺体を放置していると法的に罰せられてしまいます。
必ず死亡届を提出し、各種対応を行ってからエンバーミングを行いましょう。
そのためにも、まずは日本遺体衛生保全協会へ相談してみてください。

 

エンバーミングのメリット

心の準備が必要なお葬式

 

エンバーミングを行うと、約2ヶ月は遺体の保存が可能です。
ドライアイス等では1週間が限界なので、エンバーミングの効果の高さが分かるでしょう。

 

それでは、具体的にどのようなメリットがあるのか紹介したいと思います。
まずは葬式のタイミングをじっくり検討出来るというのが挙げられます。
何の前触れもなく急死してしまうと、どうしても都合の悪い人が出て来ます。
家族や知人が全員揃った状態でお葬式をするならば、エンバーミングで検討期間を延ばせるのは大きなメリットでしょう。

 

次に、遺族が心の整理をする時間を作れるのもメリットです。
流れ作業のように火葬が始まってしまうと、死んだことを受け入れられずに心を病んでしまうケースがあります。
そうしたトラブルを避けるためにも、お別れの時間があるのは大切なのです。

 

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